イギリス英語にも訛りがある、と聞いたことがあるけど、実際違いはよく分からない…という方も多いはず。
今回はイギリス英語の代表的な訛りをいくつかご紹介します。
自分が学びたい英語を学ぶことが一番ですが、留学先を選定するうえでの一つの判断材料として、ぜひ本記事を活用してみてください!
イギリス英語の訛りの種類

イギリスでは地域によって異なる英語の訛り(アクセント)が存在します。
以下に有名なイギリス英語のアクセントを7つ紹介します。
Received Pronunciation (RP)
Received Pronunciation (RP)とは、標準的なイギリス英語のアクセントで、ロンドンや南部の上流階級でよく話されています。
これは一般的なテレビやラジオのアナウンサーのアクセントでもあります。別名、クイーンズイングリッシュとも呼ばれるものです。
ヨークシャー英語
ヨークシャー訛りは、北イングランドに由来し、イギリス最大の州であるヨークシャーで話される訛りです。
ヨークシャーにはリーズ、ヨーク、シェフィールドなどの有名な都市があり、それぞれの都市で異なる訛りの特徴が見られます。
これらのアクセントの違いは、ヨークシャー地方内のさまざまなコミュニティや地域社会の文化に根ざして発展してきました。ヨークシャー英語は多様性に富み、地域のアイデンティティの重要な要素となっています。
ヨークシャー訛りは一般的に「平らでフレンドリーな訛り」と表現されることがあります。また、単語内に「ee」の音がある場合、通常は「eh」と発音されます。例えば、「happy」は「hap-peh」と発音されます。
コックニー英語
コックニー訛りは、イギリス英語の中でも特に有名なアクセントで、東ロンドンの労働者階級が話す方言です。
特徴的な点として、「T」の音が軽く発音されず、声音閉鎖音(glottal-stop)と呼ばれる音に変わります。例えば、「better」は「beh-uh」と発音されます。
また、単語の頭にある文字(特に「H」)が発音されないことも多く、例えば「head」は「ed」と発音され、一部の母音の音も変化します。例えば「day」は「die」、そして「buy」は「boy」のように発音されます。
スコットランド英語
スコットランドでは多くの異なるアクセントが存在しますが、一般的な特徴は “r” の強調や特定の母音の発音です。例えば、”r” を強調して “car” を “cahr” と発音することがあります。
このアクセントは、ヴァイキングの侵略者によるノルド語と、スコットランドの一部の地域で話されていたゲール語(今もなお話されている地域がある)の影響を強く受けています。
スコットランド人は“スコットランド”を通常の英語のように“SKOTT-lund”と言わずに、“SKORT-lond”と発音します。
エジンバラやグラスゴーへ行けば、独特なスコティッシュを体感できます。
ウェールズ英語
ウェールズではウェールズ語の影響を受けた独自のアクセントがあります。これには特有の母音や子音の発音が含まれます。
これらは一部の代表的なアクセントであり、イギリス全体でさまざまなバリエーションが存在します。地域や社会的背景によってもアクセントが異なり、イギリスの多様性を反映しています。
ジョーディー英語
ジョーディー英語は、イギリスのノーザン・イングランド、特にタインアンドウィア地域で話される方言で、独特のアクセントが特徴です。
このアクセントは、母音や子音の発音に異なる特徴が見られ、特に「r」の発音が他の地域の英語とは異なり、強調されます。また、語尾の「-ing」が「-in」に変化することもあります。
ジョーディー英語のアクセントは、地域のアイデンティティや文化に深く根ざしており、地元の人々に親しまれています。
スカウス英語
スカウス英語は、イングランドのリバプール地域で話される独自の方言で、特有のアクセントと発音が特徴です。
この方言はビートルズなどの有名な出身地として知られ、他の地域の英語とは異なる特徴があります。
スカウス英語では、「r」の発音が強調されず、単語の発音に独自のイントネーションが見られます。
また、一部の単語や表現はスカウス訛りに特有であり、地域の文化と深く結びついています。
最後に

イギリス英語は国内で40以上のアクセントが存在し、地域によって発音や言語構造が異なります。
そのため、どの地域に行ってもアクセントがあります。自分が学びたい英語を学ぶなら、その地域のアクセントを学ぶのが一番です。
しかし、Received Pronunciation (RP)と呼ばれる標準英語を学びたい場合、ロンドンを含む南東部の地域が訛りが少ないためおすすめです。
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