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【イギリス留学】学生ビザの申請方法

ロンドンの橋

イギリス留学を考える際に、ビザ取得はとても重要なステップです。

学生ビザの取得についての一般的な理解はあるかもしれませんが、具体的な申請プロセスや必要書類、留意点などに関しては、なかなか情報が少ないですよね。

この記事では、学生ビザに関して初心者の方にも分かりやすく、ビザ申請の全体的な概要を説明します。

※ただし、ビザに関する情報は絶えず変更される可能性があるため、この記事もあくまで参考程度に留めておいてください。

目次

イギリス 学生ビザの種類

イギリスの街並み

まず、学生ビザの申請方法を説明する前に、学生ビザの種類を説明します。ご自身がどのビザを取得すべきなのか、

しっかりと把握しておきましょう。

留学のために取得できるビザには、

の2つがあります。

学生ビザ (Student Visa)

イギリスで学位を取得するために留学する学生向けのビザです。6か月以上の留学を予定している方は基本的にStudent Visaの取得が必要です。Student visaは、2021年までは、Tier 4 General student visaと呼称されていたので、一部その名残がある場合もあるため注意してください。

項目学生ビザ (student visa)
対象者学位プログラム等、長期の留学を予定している留学生
期間6か月以上から数年間まで
必要書類– 大学または専門学校からの受け入れ証明書 (CAS) – パスポート – 財政証明(学費と生活費) – 英語能力証明 (通常はIELTSやTOEFL) – ビザ申請フォーム – ビザ申請料 – 証明写真等
活動制限– アルバイト、スポーツなど幅広い活動が許可される。 – 勉強以外の活動に制限は少ない。
ビザの有効期限留学プログラムの期間に基づいて設定される
学位レベルの場合は最長5年間。学位レベル未満の場合は最長2年間まで
ビザの延長可否可能
ビザ申請の所要時間3週間程度
ただし、不備があったり、ビザの申請が殺到する時期は数か月かかる場合もある

短期留学ビザ (Short-term Study Visa)

6ヶ月から11ヶ月間の短期的な留学プログラムに参加する学生向けのビザです。一般的に、言語学校で英語を学ぶためや短期的なコースに参加するために使用されます。

項目短期留学ビザ (Short-term Study Visa)
対象者6ヶ月から11ヶ月までの短期的な留学プログラムに参加する留学生
期間6ヶ月以上から11ヶ月まで
必要書類– 受け入れ学校からの受け入れ証明書 (Confirmation of Acceptance for Short-Term Study) – パスポート – 財政証明 – ビザ申請フォーム – ビザ申請料 – 証明写真等
活動制限アルバイト不可。- 勉強以外の活動(観光、余暇活動など)は制限されることが多い
ビザの有効期限留学期間に合わせて発行され、最長11ヶ月まで
ビザの延長可否不可
ビザ申請の所要時間3週間程度
ただし、不備があったり、ビザの申請が殺到する時期は数か月かかる場合もある

イギリス 学生ビザの申請方法

イギリスの夜景

イギリスの学生ビザを申請する一般的な手順は以下の通りです。ビザ申請プロセスは時折変更されることがあるため、申請前にイギリスのHome officeのウェブサイトで最新情報を確認してください。

オンラインビザ申請

こちらのページから、オンラインビザ申請を始めます。申請フォームに必要事項を入力し、書類のアップロードやビザの申請料を支払います。ビザの申請料:£363(2023.09.02時点)

また、ビザ申請料の他に、イギリスの医療サービスを利用するために必要なIHS(Immigration Health Serchege)を支払う必要があります。 IHS保険料:£470/年(2023.09.02時点)

IHSは、留学期間によって料金が異なります。詳細はこちらから確認ください。

生体認証の予約

渡航後に受け取るバイオメトリック・レジデンス・パーミット(Biometric Residence Permit)発行のため、、生体情報(指紋と顔認識)を提供する必要があります。

これには、指定されたビザ申請センターに行く必要があります。こちらから事前予約が可能です。

ビザ申請センターは、東京、大阪のどちらかを選択できます。

  • 東京: 東京都港区東新橋2-3-14 エディフィチオトーコー4F
  • 大阪: 大阪府大阪市中央区南船場1-3-5 リプロ南船場ビル10F

大阪の場合、追加料£55がかかるため、注意してください。

書類のアップロード

申請に必要な書類をすべてアップロードします。

必要書類は通常以下の通りです。

  • パスポート: 有効期限が予定された留学期間よりも長く、空白のページがあることを確認。
  • CAS(Confirmation of Acceptance for Studies): 受け入れてもらった大学から発行されたCAS文書。Short-term Study Visaの場合は、入学許可書。
  • 財政証明: 学費と生活費を賄うための資金証明書や銀行証明書。(必要に応じて提出)
  • 英語能力証明: 通常はIELTSやTOEFLのスコアが必要。
  • 出願時に学校に提出した成績証明書などの証明書
  • 印刷したビザ申請書

ビザ申請センターへ来館

ビザ申請センターに予約時間の15分前までに行きます。ビザ申請書類の提出、指紋と写真の登録をします。

Vignette(ビグネット)の受け取り

Vignette(ビグネット)とは、パスポートに張られる30日間の入国・滞在許可証です。これは一時的な滞在許可証になるため、渡航後に正式な在留許可証(BRP)を受け取る必要があります。

パスポートは申請センターに提出するため、受け取り方法を選択する必要があります。

ビザ申請センター窓口での受け取り、または、郵送サービスが選べます。

BRPの受け取り(渡航後)

BRPカードは、Biometric Residence Permit(生体認証付在留許可証)の略称で、ビザの一種です。

ビザ申請後にパスポートに貼られるVignette(ビグネット)とは異なり、カード型のビザで、ヨーロッパ各国で導入されています。BRPカードには、番号、顔写真、氏名、ビザの期限、ビザの種類、直筆サインの転写などが記載されており、両面に情報が掲載されています。

イギリス入国後、10日以内に、最寄りの郵便局や、一部の大学では大学で受け取れる方法もあります。

BRPを受け取る際には以下の書類が必要です。

  • 申請者本人のパスポート
  • パスポートに貼付されている30日間のビグネット(入国・滞在許可証)
  • パスポート返却時に同封されていた通知レター
  • 滞在先住所
  • 電話番号

BRP受け取りについての詳細はこちらをご確認ください。

財政証明書について

イギリスの建物

ビザ申請の際、留学費用を十分賄えることを証明する財政証明書の提出が求められることがあります。

日本国籍の場合は、以下のGOV.UKに記載通り、この証明書が免除されていますが、提出が求められる場合もあるため、用意しておくと安心です。

If you’re from a country listed under the ‘differential evidence requirement’

You do not need to prove you have enough money to support yourself if you’re a British national overseas or from one of the following countries or territories:

  • Australia
  • Austria
  • Bahrain
  • Barbados
  • Belgium
  • Botswana
  • Brazil
  • Brunei
  • Bulgaria
  • Cambodia
  • Canada
  • Chile
  • China
  • Croatia
  • Republic of Cyprus
  • Czech Republic
  • Denmark
  • The Dominican Republic
  • Estonia
  • Finland
  • France
  • Germany
  • Greece
  • Hong Kong
  • Hungary
  • Iceland
  • Indonesia
  • Ireland
  • Italy
  • Japan
  • Kazakhstan
  • Kuwait
  • Latvia
  • Liechtenstein
  • Lithuania
  • Luxembourg
  • Macao
  • Malaysia
  • Malta
  • Mauritius
  • Mexico
  • Netherlands
  • New Zealand
  • Norway
  • Oman
  • Peru
  • Poland
  • Portugal
  • Qatar
  • Romania
  • Serbia
  • Singapore
  • Slovakia
  • Slovenia
  • South Korea
  • Spain
  • Sweden
  • Switzerland
  • Taiwan
  • Thailand
  • Tunisia
  • United Arab Emirates
  • United States of America

However, you might be asked to provide this evidence before you get a decision on your application.

If you do need to provide it, you’ll be contacted by UK Visas and Immigration (UKVI) after you’ve submitted your application.

引用:https://www.gov.uk/student-visa/money

Short term study visaは、財政証明書の提出は必須ですのでご注意ください。

必要資金

<必要資金>
London*
9ヶ月以下:授業料+月1265ポンド以上
9ヶ月以上: 初めの1年間のコース授業料+11,385ポンド(初めの9ヶ月分の費用)以上

*London以外の地域*
9ヶ月以下:授業料+月1015ポンド以上
9ヶ月以上:初めの1年間のコース授業料+9135ポンド(初めの9ヶ月分の費用)以上

財政証明をする方法

  1. 預金通帳
    • 原本の提出と英文に翻訳したもの(翻訳の各ページに翻訳証明付き)
  2. 取引明細書
    • 取引明細書のすべてのページに金融機関の正式なスタンプ、署名、日付が記入されていることが必要
  3. 定期預金の場合
    • 預金通帳と定期預金の残高証明書をセットで提出することが必要

気をつけるべきポイント

  • 求められている金額が自分の口座に28日間以上継続してあること
  • 28日間の最終日は申請日前31日以内であること (例)あなたが2021年1月1日に申請を提出する場合、資金が少なくとも28日間、2021年12月1日に終了していることを示す必要があります。
  • 通帳は申請者本人の名義のもの(親名義の口座を使う場合は戸籍謄本の原本と翻訳、保護者からの資金サポートレター(英文)が必要)
  • 通帳の翻訳日は申請日から28日以内であること 預金通帳の残高証明書は不要。
  • 定期預金の場合は英文の残高証明が必要。預金通帳と英翻訳文に記載されている残高の日付はすべて同じであることが必要です。通帳のコピーや翻訳をした後で、通帳に記帳しないようにしてください。

残高証明書についての詳細は、必ずGOV.UKの公式サイトで確認するようにしてください。

残高証明書について、もう少し詳しく知りたい方はこちらの記事もぜひご覧ください!

まとめ

夕日と女性

初めにお伝えした通り、ビザ申請の必要書類、要件、料金等は、随時更新されます。

この記事もあくまでも参考程度として、実際にビザ申請を進める時には、

必ず、GOV.UKの公式HPを確認しましょう。

この記事が少しでもお役に立てば幸いです。

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この記事を書いた人

留学コーディネーターとして働く会社員が、自身や学生のリアルな留学体験談や、留学に役立つ情報を発信しています。

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